ガイドブックの順番さっそくぶっ飛ばすけど、心房細動に関する勉強会に参加したので、忘れないうちに記事にするね!
心房細動ってなんぜよ?
心不全療養指導士ガイドブック的には
心房細動は、洞結節由来の心房波が消失し、複数の興奮波が迅速に心房内を旋回することが主要な機序である。
とのこと、つまり心房が小刻みに痙攣して、それがランダムに心室に伝わるから頻脈になったり、徐脈になったりすることもあるってイメージの病気よね。f波もそうなんだけど、RR間隔も不整になるから心電図上もわかりやすい印象な不整脈。
心房細動のきっかけは、左心房にある肺静脈から電気信号が無秩序に生じることで起こるよ!だからMR(僧帽弁閉鎖不全症)だとかで左心房に負荷がかかると起こりやすいのね!
持続時間から
発作性(持続が7日以内)
持続性(7日を超える)
長期持続性(1年以上)
永続性(除細動不能)
に分類されるよ。
治療法について
これは心不全に心房細動がすでに合併している場合と心不全の加療中に心房細動が新規に発症した場合とで対応がことなるみたいだけど、大きく分けるとレートコントロールとリズムコントロールがあるよ。
急性心不全に合併した頻脈性心房細動に対する治療
突然の動悸がさきに起きて、心不全を発症したとき。これは心房細動が悪さをして心不全のきっかけとなって、さらに増悪に関与した可能性が高いよね。
コイツが明らかに血行動態に悪影響を与えている場合は、速やかに電気的除細動をする。もちろん同期除細動だね!
3週間以上の適切な抗凝固療が行われておらず、心房細動が48時間以上持続している場合や持続時間が不明な場合は、経食道心エコーで心房内血栓がないことを確認してから除細動をするみたい。
レートコントロール
心房細動があることはしゃあねぇ!でも頻脈はよくないから、そこは治療しようってイメージなのがコレ。
経口のβ遮断薬を使うよ!慢性心不全で心房細動を併発しているけど、自覚症状が軽度で、血行動態が安定しているのが前提ね!
リズムコントロール
薬剤によるレートコントロールがむりぽ。。な場合や洞調律維持が血行動態や心不全管理から有益であると判断するときにはこの治療をするよ。心機能低下症例はアミオダロンがファーストチョイスだよ。
抗凝固療法
今回の勉強会は脳神経外科とのコラボだったので、この点をメインに取り上げられていたのよね。
心房細動で心房の収縮が消えると、左心耳血栓が形成されやすくなって、脳梗塞のリスクが高くなるんだよね。これは確かに実感があって、脳梗塞で高気圧酸素治療を行うことがいま一番多いんだけど、情報を拾うと背景には心房細動があって、心源性の脳梗塞が多い印象はすごいある。
そしてこのリスク評価としてよく使われるのが
CHADS₂スコア
これ全然頭に入ってこなかったんだよなぁ。。今回の勉強会でイメージついたからそれだけでも参加した意義があった。
日本循環器学会/日本不整脈心電学会合同ガイドライン
不整脈薬物治療ガイドラインより引用
これ頭文字だったんだね、初めて知りました(照)
日本循環器学会/日本不整脈心電学会合同ガイドライン
不整脈薬物治療ガイドラインより引用
要はこの点数が高いほど脳梗塞発症のリスクがあがるってことね。そんでこれを用いて抗凝固療法を選ぶフローチャートがガイドラインにもあるよ。
日本循環器学会/日本不整脈心電学会合同ガイドライン
不整脈薬物治療ガイドラインより引用
DOACって?
心房細動の脳梗塞を予防する目的で
直接トロンビン阻害薬であるダビガトラン
活性化第X因子(FXa)阻害薬のリバーロキサバン、アピキサバン、エドキサバン
が国内でも認証されて、これらをワルファリンと対比した新しい抗凝固薬を
DOAC
と呼んでいるよ!使用方法だとか難しくてなかなか理解するのには時間がかかりそうだから機会があったら詳しくまとめるね。
カテーテルアブレーション
低心機能を伴う心不全を有する心房細動患者の一部は、死亡率や入院率を低下するため、カテーテルアブレーションを行う。
この選択をするひとつの壁として80歳以下っていうのがあるみたいだけど、最近はリスクを上回るメリットがある場合は80歳以上でもカテーテルアブレーションを行うことがあるみたいだよ。
最後に
今回の勉強会はwebで参加しようと思ってたんだけど、色々とあり現地で参加することに。現地で参加してみると、やっぱり集中できるし、本気で学びたい!と思うなら現地のほうが有意義なのかなーと考えさせられました。
余談だけど、提供されたご飯旨かった。食事出るの知らなくて直前にすき家いったことマジ後悔。
最新のガイドラインのこともかなり勉強になったんだけど、まとまり切らなかったので頭がまとまり次第記事更新するね。
今日はこれで!
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